概要
- 日時: 2016年10月20日(土) 10:00 – 17:00
- 会場: 奈良市西部公民館・西大寺
- 主催: Code for Nara
イベント詳細
午前のセッション
地図は単に道を見るだけでなく、防災やバリアフリーなどいろいろな見える化のツールとして応用の可能性があると言われています。そこで、自由に応用できる地図である OpenStreetMap の編集を通して、いろいろな応用に繋げられることを期待してマッピングパーティを開催しました。
午前中のセッションでは、初めに石塚氏より Code for Nara の活動紹介が行われました。その後、澤田氏より、今回のメインであるOpenStreetMap(以後OSM)の紹介が行われました。この中で、OSMの簡単な歴史の他、OSMは、誰でも自由に編集できるが、既存の地図など著作権者の許可を得ていない情報を入力禁止などの基本的なルールや、フィールドペーパーと呼ばれる地図を印字した用紙の使い方についての説明がありました。
OSMの説明の後、運営スタッフから順に名前と参加理由などの簡単な自己紹介が行われました。このあと、会場を出て電車に乗り2駅分、西大寺の最寄り駅である「大和西大寺駅」まで移動しました。
現地調査
駅から徒歩数分、すぐに西大寺に到着しました。西大寺の境内はあまり広くはないものの、いろいろな建物のほか、灯篭や池など多様な地物があり、参加者は思い思いの対象物をフィールドペーパーにメモしていきました。また、初心者に対して、この「茶室」の追加担当など役割を割り振ることで午後の編集で競合しないように配慮されていました。
すこし歩き疲れが出てきたころに、雲行きも怪しくなってきたので、昼食に向かいました。少し歩いたところにある昭和を感じさせるような一角にあるラーメン屋で昼食を取ったあと、再び電車で会場に戻りました。
午後のセッション
少し休息を半さんで行られた午後のセッションは、実際にOSMを編集していく作業です。OSM編集に利用するツール JOSM の使い方は、京都から来て頂いた坂ノ下氏が説明しました。
操作に慣れてない初心者・初級者は、「JOSMの立ち上げ」、「OSMログイン」と操作のフェーズを合わせて進めていきました。その後、思い思いの地物を追加し、みんなでサーバにアップロードするまで、ステップバイステップで進めたため、取り残される参加者もいず無事に登録できました。このときOSMに編集結果を最初に登録することを、「世界デビュー」と称していました。
パソコン不調のため代わりのPCと交換するトラブルありましたが、全体を通して編集作業が進みました。イベントの最後の時間には、全員がそれぞれ編集した内容について、成果として発表しました。
このイベント終了後、近くの居酒屋で行われた懇親会はほとんどの方に参加して頂き、いろいろな情報交換やイベントの反省などで盛り上がりました。
参考
マッピングパーティで使用したツール
OSM データの編集を行うにはアカウント登録が必要です。アカウント登録後は、初心者ガイド や はじめてからのOpenStreetMapガイド などを読み、著作権やタグについて理解してから編集を始めてください。
- JOSM
- 高機能な OSM 編集ツール。編集した内容を登録するにはOSMアカウントが必要。
- Building_Toolsプラグイン
- JOSM用プラグイン。建物入力にとても便利。
マッピングパーティで主に編集したエリア
最後に
奈良のオープンデータ充実の一環として、今後もマッピングパーティなどのOSM関連の活動を続けていきたいと考えていますで、ご興味のある方のご参加、ご連絡をお待ちしています。