イベント概要
- 日時: 2016年9月9日(金) 19:00 – 21:00
- 会場: LIPPANA
- 主催: Code for Nara
内容レポート
平日夜のパーティ形式で有償にも関わらず、学生から会社員などいろいろな立場の方にご参加いただきました。
簡単に Code for Nara の活動を紹介した後、今回のメインであるOpenStreetMap(以後OSM)の紹介に入りました。OSMは、誰でも自由に編集できるが、著作権のあるデータを入力してはいけない、などの基本的なルールについての説明がありました。途中「権利関係に関してCreative Commons にも触れろ」など、気楽に突っ込みを入れられる雰囲気で進んでいきました。
全員の飲み物がいきわたった後、乾杯の合図とともに歓談タイムがスタートです。
ビュッフェスタイルの料理を頂きつつ、各テーブルに分かれて自由に歓談です。食事前の時間に、アイスブレイクとして参加者全員に「ラッキーと思ったこと」を話してもらったことで、初めて会った方々でも和やかにスタートできたように思います。
このように気楽に歓談頂くことで、OSM について馴染んでもらうとともに、普段の生活では知り合えない方とのお話を通して、今後の展開の一助になればと思っています。
さて、ある程度食事も進んだ中盤に差し掛かったころで、実際にOSMを編集してみました。奈良市街地のまだ登録されていないお店のお話を紹介しつつ、ブラウザ上の編集ツールである iD を使ってお店のデータを入力、編集していきました。編集中、「店名の英語表記はどうするか」「閉店時間の入力をどうするか」など、細かな仕様も確認しながら入力のイメージを掴んでいきました。
いろいろなお店を紹介する予定でしたが、お店紹介はちゃちゃっと終わってF4map による OSMの3Dレンダリングに話題が移りました。京都の延暦寺や、会津の鶴ヶ城を表示したりしながら、3Dの可能性に触れていました。また「木の種類」に「桜」を登録すれば、春になると桜の花が咲くように表示されるなど、トリビア的なお話もありました。最後には有名なお台場のガンダムもそれらしくこのデータは誰がどのように入力したのか調べるなど、いろいろな使い方ができるのだと知ることができました。
お台場のガンダム
また、GoogleマップとOSM (maps.me)の違いについての説明がありました。OSMでは観光地の一部ですが観光に必要な細かなデータも登録されている地域があることもデモしました。
北海道礼文島北端の画面キャプチャ
終盤には、京都オープンデータ実践会の坂ノ下さんから、京都でのオープンデータに関する活動の紹介と、来月10月1日に吉田神社とその周辺で、OSMマッピングパーティとWikipediaタウンを併催する「京都オープンデータソン Vol.2」を開催する案内をいただきました。
また、Code for Nara では、来月10月22日(土)にマッピングパーティを予定しています。こちらは詳細が決まり次第、このページなどでご連絡いたしますので、皆様のご参加をお待ちしています。
参考
イベントで紹介、使用したツールを以下にまとめます。
なお、OSM の編集を行うにはアカウント登録が必要です。アカウント登録後は、初心者ガイド や はじめてからのOpenStreetMapガイド などを読み、著作権やタグについて理解してから編集を始めてください。
- maps.me
- スマホ用地図アプリ iOS(iPhone/iPad)、Android対応。
- 予めダウンロードすれば通信なしで世界中の地図を表示可能。
- 簡単なPOI編集追加可能。
- pushpin
- iOS用のOSM編集ツール。お店等のPOIをOSMに登録、修正可能。
- iD
- OSM 編集ツール。起動にOSMアカウントが必要。
- F4map
- 3D地図表示サイト。お台場のガンダムはこちら
- umap
- このように地図にピンを配置することができるサービス。overpass APIと連動可能。
- overpass turbo
- エリアや属性などで条件検索できるサービス。要プログラミング
また、イベントの説明で利用したスライドはこちらからダウンロードできます。