【レポート】空想の「まち」をみんなで考えよう! まちづくりxICTアイディアソン

 プレゼンタイトル

イベント概要

このイベントは、空想の世界に発想を飛ばして自由に考え、理想に近づけるためのアイディアを膨らませることを目指したアイディアソン(=アイディアを考える集まり)です。理想とする生活ができる「まち」とは、どんな「まち」か、何が欲しいのか、快適な「まち」をどう維持するかなど、自分たちが考える新しい空想の「まち」についてアイディアを出し合うイベントとして開催しました。

コロナ禍の中での開催

感染症予防のため、イベント会場が通常の半分の定員に制限されており、残念ながら参加を断らざるを得ない状況となってしまいました。このような状況で、大和ハウス関係者、奈良市関係者を含め20名の方に参加いただきました。

また、イベント中はドアを開放しており、少々肌寒い時もありましたが、多くの方に活発な議論をしていただけて嬉しく感じております。

当日の流れ

予め4つのグループに分かれてソーシャルディスタンスを取った席に座っていただいてのスタートです。なお、当日欠席などで人数の偏りができたため、アイディア検討は3グループで行いました。

まず、当日のスケジュールなどを簡単な説明を行い、イベントの背景として、アーバンデータチャレンジと呼ばれるコンテストと、主催団体であるCode for Naraについて簡単な説明を行いました。その後、ご協力をいただいた奈良市の方に、奈良市の背景とスマートシティ/AIタウンについてご説明いただきました。

最初のアイスブレイクとして、参加者は「理想の今日の夕食」を考えてて紙に書き出した後、各グループごとに一人ずつ自己紹介をしていただきました。これは自由に発想しそれを文字にする経験をし、また自己紹介のネタにするためです。

アイスブレイクを終えた後、まずは、いままでのしがらみを取っ払って、自分が考える「空想のまち」を考えて付箋に書き出していきました。目の前の些末なことに囚われず本質的なことに目を向けてもらいたいために、実在しない町でも街でもない「まち」をテーマにしました。

つづいて、付箋に書いた「空想のまち」をそれぞれ簡単に説明してもらったあと、その「空想のまち」に必要なものを、別の付箋に自由に何枚でも書き出しました。必要なものの付箋もどんどん張っていきました。書いた付箋の内容を簡単に説明してもらい、別のアイディアがあれればさらに付箋に書いて、増やしていくとい作業を繰り返し、、最後に同じような内容が書かれた付箋のグルーピングを行いました。

休憩の後、グルーピングしたテーマを、3×3のマンダラートを使って、「なぜ」「それがあればどうなるか」という観点で、もう一度広げていきます。

続いて、マンダラートの外側に書かれた内容(課題など)と、それを解決するサービス/手段/方法をセットで考えてどんどん付箋に書いてきました。その後、それぞれが書いた付箋について、前半と同様に簡単に説明し、別アイディアが浮かべばさらに付箋に書いていきました。

アイディアソンの結果

今回のアイディアソンは発散型で、とにかく発想を広げる内容でしたので、付箋の塊が成果です。最後にグループごとに出たアイディアを簡単に発表いただきましたが、以下の最後の付箋を含めたすべての付箋が成果です。

付箋には、ごみをエネルギーにする仕組み、健康管理、自動運転を含めたモビリティ、民間と公共との連携、必要な時に必要な人と繋がるサービス、バーチャル奈良市、オンライン飲み会など多種多様なアイディアが書かれていました。これらは「アイディアの種」レベルですが、これらを具現化する提案や取り組みにつなげていきたいと考えています。

最後に奈良市の方に簡単な講評を頂いた後、参加者の集合写真を撮影してイベント終了となりました。

集合写真

アイディアソンの今後

付箋に書かれた「アイディアの種」を、どう整理し、どう活かしていくかは今後の課題と捉えています。理想はこのアイディアソンが、市民自らが動きだしたり、自治体への働きかけができるようなきっかけになれば、と思います。
良い活用方法などの意見がございましたら、facebookページ 等にお寄せください。

雑感(おまけ)

議論が途中で止めたくない盛り上がりがあったこともあり、時間通りの進行とはならず、最後のクロージングがあわただしくなってしまいました。内容をしぼるなど、もっと議論する時間を取るような方向が好ましいように思いました。

また、会員登録が必要なWebイベント管理サービス(利用したのはconnpass)だけでなく、メール申し込みも可能にしたことで、いろいろな背景を持つ方に参加いただけたと思います。一方で、複数の申し込み手段があると、参加者管理での手間が増えるため、今後の課題の一つと考えてます。